上海GP3というフィルムが、これまでになかった「安価かつ高解像なフィルム」という特性を持っていることが分かりましたが、実行感度が得られないという事で適切な現像を模索してきました。



今回は、これまでの現像データから+2と-2の現像結果は得られたので、その中間の現像時間に現像して感度のほどを検証してみます。
1. これまでの検証と今回の現像時間
これまでの検証では下記の通りの結果が得られています。
・ハイライト部のネガ濃度が極端に高くならないように補正効果のあるFX39iiを使用したが、現像時間を長くしても感度は得られず実行感度はISO25程度となった。
・Rodinal(1+25)でFX39iiの+2の現像結果を得ることを目標にトライした結果、6minでは±0(ISO25), 10minでは+4(ISO400)程度の現像結果となっていることが分かった。


2. 作例
今回の現像はFX39ii(1+9, 6min)とRodinal(1+25, 8min)で比較しました。

Rodinal(1+25, 8min) +1, ±0, -1
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FX39ii(1+9, 6min) +1, ±0, -1
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Rodinalの-1がFX39iiの+1(ISO50)~±0(ISO25)の間くらいといったところでしょうか。実行感度100というと微妙ですが、75~100の間くらいの実行感度は得られているように見えます。あと30sec程度伸ばしてみても良いかもしれませんが、いったんこの現像時間を正として良いのではないでしょうか。
Rodinal(1+25, 8.5min)を現像時間の基準として、Delta100の現像時間を基準にほかの現像液での現像時間も推定してみましょう。

Rodinal(1+50):13min (DELTA100, Rodinal 1+25 / 9min, Rodinal 1+50 / 14min)
D76(Stock):8.5min (DELTA100, Rodinal 1+25 / 9min, D76 stock / 9min)
Silversalt(1+30): 10.5min (DELTA100, Rodinal 1+25 / 9min, Silversalt 1+30 / 11min)

また、実行感度とは別の話になりますが、高解像フィルムは微粒子と引き換えに高コントラストとなってしまっています。その点、2段ほど実行感度を下げて撮影すれば比較的柔らかな諧調かつ微粒子の写真を作成することも可能となりそうです。

3. 総評
DELTA100がRodinal(1+25, 9min)で、GP3が8~8.5min程度ということは他の現像液でも大体同じくらいの時間で現像しておけばある程度は良い感じの結果が得られそうだという事が分かりました。
DELTA100との比較は改めてするとして、現像のデータをこれまでの情報が豊富なDELTA100から参照できるというのはなかなか扱いやすいのではないでしょうか。