前回から安い中華製フィルムの可能性を模索していますが、実行感度が得られないという問題があります。補正効果の兼ね合いを考慮して今回はプリミティブな現像液を使用して検討してみます。

01. これまでの経緯
GP3フィルムは高解像な傾向にあり、それは高コントラストで露出のミスを許容する幅が小さいことを意味しています。
そこで少しでも許容量を大きくするために露出のミスを補正する効果のあるFX39を使用して現像してみましたが、どうしても実行感度が2段ほど足りませんでした。また、補正効果はネガの最大濃度を制御するため、増感には向きません。そこで今回は補正効果は一旦あきらめて、実行感度を求めて現像してみました。

02. 作例
FX39から2段分の感度の増加を確認するためにFX39を基準として、Rodinal(1+25)との比較を行いました。Rodinalの現像時間はかわうそ商店さんの提示されているデータを使用しています。Delta100だと9minとなっているので、極端に長いというわけでもなさそうです。

現像データ
Rodinal(1+25) :10min, 20℃
FX39(1+9) :6min, 20℃

Rodinal(1+25) +2, +1, ±0, -1, -2
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FX39(1+9) +2, +1, ±0, -1, -2
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Rodinalの±0を基準としてデータ化を実施しました。明らかにRodinalの方が実行感度が高いことが分かると思います。大体Rodinalの-2とFX39の+2が同じくらいなので実行感度としては+4されて、Delta100に比べて+2(ISO400)くらいになっているかと思います。

Rodinal(1+25), FX39(1+9)
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しかしながら、これはFX39が極端に暗いというよりかは、Rodinalのネガが極端に濃い印象です。-2のネガをそれぞれRodinalとFX39を比較してみました。Rodinalの方はコントラストが高くてかなり極端な描写の印象を受けます。コントラストがより高くなるというのは、増感にちかい現象が起きていると考えられます。実行感度100を達成するためには、多少の増感が必要になってくると考えて間違いなさそうです。


03. 総評
今回は一応実績のある現像データから現像してみましたが、少し実行感度が高くなりすぎてしまい、あまりにコントラストが高くなりすぎてしまいました。ここから2段ほど実行感度を下げてコントラストを抑え込めれば良い気もしますが、果たしてその現像時間はどれくらいになるのでしょうか。もう少しためす必要があるようです。

**今回の現像データに関しては、上海GP3も一度フィルムが刷新されているので、それ以前のデータなのかもしれません。