十年前にはすでに言われていたことですが、フィルムの値段はいつだって高いと感じられます。物価高や為替の変動など、要因はいくつもありますが、大事なのは今日と明日のフィルムをどうするかではないでしょうか。
フィルム写真を趣味として続けていくためにも、フィルムは安いほうがありがたいのは事実です。そこで今回はそこそこ安定して供給されていて一本1000円を切る、上海GP3フィルムについてレビューしていきます。
フィルム写真を趣味として続けていくためにも、フィルムは安いほうがありがたいのは事実です。そこで今回はそこそこ安定して供給されていて一本1000円を切る、上海GP3フィルムについてレビューしていきます。
1. どれくらい安くなってくれるのか?
今回紹介する上海GP3 100(以下GP3)は、ISO感度100の微粒子フィルムのようです。お値段は10本で9800円、一本当たり980円でかわうそ商店で販売されています。
これがどのくらい安いかというと、イルフォードの定番フィルムであるFP4+を10本買うと14900円、特徴の近いDelta100を10本買うと19200円かかります。ひと月で10本程度あれば足りるという人も多いかと思いますが、毎月5000円から10000円が浮くと思うと良いような気がします。撮影の旅費の足しにしたり、現地で美味しいものを食べる費用にできるのではないでしょうか。
2. 使いものになるのか, 作例
今回は10本ほど購入して描写を確認し、併せてDelta100との比較も行いました。カメラはOHしたHasselblad SWC、現像液はFX39ⅱを使用しました。Delta100は1+9で10min, GP3は1+9で6minの情報があったのでこちらを使用しました。
全体的にはフィルム単体は悪くないのですが、裏紙がかなり薄く安っぽいです。フィルムも薄いので自動巻き止めのカメラの場合にはコマ被りの対策**が必要です。試してはいませんが、裏紙の薄さからして、赤窓式のカメラは控えた方が良いかと思います。
**コマ被りの対策として、大き目の付箋を二枚フィルムを巻き込む際に間に差し込んでいます。
こんな感じで挿入しています。

Delta100( +1, ±0, -1)



GP3( +1, ±0, -1)



Delta100(Normal, Red+3, Red+2, Red+1, Red±0)





GP3(Normal, Red+3, Red+2, Red+1, Red±0)





全体的に言えるのは、Delta100に比べて、GP3は2段ほど感度が低いような状態です。さらにフィルターを付けた写真で、Delta100の+1とGP3の+2くらいが狙い通りの露出になるかと思いますが、Delta100ではかなりひまわりの部分が強調されているのに対して、GP3では思ったほどコントラストが発生せず、赤フィルターをつけていてもややねむい印象です。一方で解像感に関してはそれなりに高いので、高解像であるという点においては評価されるポイントです。
GP3(左:Orange +2,Rodinal 1+25)(右:Red +2, FX39ⅱ)


ただ、上二つもGP3の作例ですが(左の作品はフィルター径が小さすぎてけられてしまいました)、単体で評価するとそれほど悪くない印象です。Delta100の代わりにはなりませんが、GP3なりに使えばそれなりには遊べるのではないでしょうか。あと、Rodinalの方が高コントラストで夏らしいので、比較した作例は現像時間がたりなかった可能性も高いです。
3. 総評
単体の描写性能としてはそれなりですが、感度が低い事、裏紙やフィルムベースが薄く工夫が必要なことからやや慣れが必要なフィルムのようです。一方でこの値段はかなり魅力的ですし、ハマればなかなか高解像で良い描写をしてくれる可能性を秘めています。現像データをしっかりと見つけられれば、化けそうな印象です。もう少し頑張って検証してみようと思います。
今回紹介する上海GP3 100(以下GP3)は、ISO感度100の微粒子フィルムのようです。お値段は10本で9800円、一本当たり980円でかわうそ商店で販売されています。
これがどのくらい安いかというと、イルフォードの定番フィルムであるFP4+を10本買うと14900円、特徴の近いDelta100を10本買うと19200円かかります。ひと月で10本程度あれば足りるという人も多いかと思いますが、毎月5000円から10000円が浮くと思うと良いような気がします。撮影の旅費の足しにしたり、現地で美味しいものを食べる費用にできるのではないでしょうか。
2. 使いものになるのか, 作例
今回は10本ほど購入して描写を確認し、併せてDelta100との比較も行いました。カメラはOHしたHasselblad SWC、現像液はFX39ⅱを使用しました。Delta100は1+9で10min, GP3は1+9で6minの情報があったのでこちらを使用しました。
全体的にはフィルム単体は悪くないのですが、裏紙がかなり薄く安っぽいです。フィルムも薄いので自動巻き止めのカメラの場合にはコマ被りの対策**が必要です。試してはいませんが、裏紙の薄さからして、赤窓式のカメラは控えた方が良いかと思います。
**コマ被りの対策として、大き目の付箋を二枚フィルムを巻き込む際に間に差し込んでいます。
こんな感じで挿入しています。

Delta100( +1, ±0, -1)



GP3( +1, ±0, -1)



Delta100(Normal, Red+3, Red+2, Red+1, Red±0)





GP3(Normal, Red+3, Red+2, Red+1, Red±0)





全体的に言えるのは、Delta100に比べて、GP3は2段ほど感度が低いような状態です。さらにフィルターを付けた写真で、Delta100の+1とGP3の+2くらいが狙い通りの露出になるかと思いますが、Delta100ではかなりひまわりの部分が強調されているのに対して、GP3では思ったほどコントラストが発生せず、赤フィルターをつけていてもややねむい印象です。一方で解像感に関してはそれなりに高いので、高解像であるという点においては評価されるポイントです。
GP3(左:Orange +2,Rodinal 1+25)(右:Red +2, FX39ⅱ)


ただ、上二つもGP3の作例ですが(左の作品はフィルター径が小さすぎてけられてしまいました)、単体で評価するとそれほど悪くない印象です。Delta100の代わりにはなりませんが、GP3なりに使えばそれなりには遊べるのではないでしょうか。あと、Rodinalの方が高コントラストで夏らしいので、比較した作例は現像時間がたりなかった可能性も高いです。
3. 総評
単体の描写性能としてはそれなりですが、感度が低い事、裏紙やフィルムベースが薄く工夫が必要なことからやや慣れが必要なフィルムのようです。一方でこの値段はかなり魅力的ですし、ハマればなかなか高解像で良い描写をしてくれる可能性を秘めています。現像データをしっかりと見つけられれば、化けそうな印象です。もう少し頑張って検証してみようと思います。

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