これまでアートパノラマ(617)のフォーマットに対して、SWC(66)のフォーマットからのトリミングでは描写性能が足りないという事で、いろいろなカメラを試してきました。
概ね描写性能には満足していますが、果たしてSWCよりもパノラマとして表現した際により高性能な描写になったと言えるのでしょうか?
今回はマミヤプレスでの写真がSWCを超えたのか?検証していきます。
概ね描写性能には満足していますが、果たしてSWCよりもパノラマとして表現した際により高性能な描写になったと言えるのでしょうか?
今回はマミヤプレスでの写真がSWCを超えたのか?検証していきます。
0. マミヤプレス, SWCのフォーマット事情
マミヤプレスには67, 69のフィルムバックがあり、SWCには645, 66のフィルムバックがあります。その場合に1:3のフォーマットでプリントを造るには実際の有効なフィルムのサイズは下記の通りになります。面積比としては2.25倍となっています。
SWC:19 x 56 mm
マミヤプレス: 28x 84mm
面積比:2.25倍
1. 作例比較
SWCとマミヤプレスを作例から比較してみます。また、参考としてNikonF3+Nikkor20mm3.5での写真も記載します。
作例1 上からマミヤプレス、SWC, NikonF3, ピントは手前の浮き輪



作例2 上からマミヤプレス、SWC, NikonF3



全体的な傾向として、さすがにSWCの方が画面端部までの均質性という観点では優れています。作例2に関しては、露出過多になってしまっているのをレタッチで誤魔化しているので、全体的に粒子がきつい印象になっています。一方で、全体的なコントラストはやはりフォーマットサイズの大きいマミヤプレスにおいては余裕が最も感じられる柔らかい印象になっていて、粒子感も抑えられています。
フォーマットサイズが大きい分、より微小にコントラストの変化を表現できるため、やわらかく、ゆとりのある印象になっています。特にNikonF3との比較での差が顕著で、ライカ判と中判のフィルムでは描写の思想が違っていて、ライカ判はきっちりコントラストの有無をつかって解像力を表現する一方で、中判では濃淡を使って画の全体を表現するような印象の違いがあります。
2. 広角カメラとしてはマミヤプレスの方が優れているのか?
広角カメラとしては、マミヤプレスの方がフォーマットも大きく優れるのか?という点も気になってきますが、用途次第になるでしょう。スクエアの安定したフォーマットが好みであれば、SWCの方がそのままスクエアで撮れますし、画面の全体まで高い描写をしてくれます。一方で、どうしてもワイドな感じを演出したい、伝統的なアスペクト比で撮りたいという目的があるのであればマミヤプレスの方が大きなフォーマットで豊かな諧調を提供してくれます。
特別な目的がなく、どこへ行くにもカメラを持っていて目についたものを撮るというような姿勢の人にはSWC、ある特定の景色を撮るという明確な意思がある方にはマミヤプレスの方が良いように思います。
作例ノートリミングバージョン


3. よりワイドなカメラ探しのいったんの終了
これをもっていったん、ワイドなカメラ探しは打ち切りました。より高性能なカメラを探せばあるかもしれませんが、極端に入手性が悪かったり、高価(かつ使用頻度が高くなる見込みはない)なカメラになってしまう可能性が高いので、ここら辺が落としどころかと思います。617カメラに興味はありますが、引き伸ばしの観点からも69か4x5くらいが一般人には良い塩梅となります。
マミヤプレスに関しては古いながらもシステマチックに作られていて、良いカメラであると感じました。しかしながら、二重像の写る範囲が狭く目測で大体を合わせてからの微調整にしか使えなかったり、使いつぶされたボディやレンズが多く、ある程度購入してから整備をした方が良さそうで、買ってすぐ使えるかは微妙な個体も多いです。
とはいえ、いずれのボディ, レンズも比較的安く手に入るのが魅力です。重くやや使いにくいカメラですがモノクロでの描写能力は高いので、すこしずつ集めるつもりで手を出してみるのも良いのではないでしょうか。
マミヤプレスには67, 69のフィルムバックがあり、SWCには645, 66のフィルムバックがあります。その場合に1:3のフォーマットでプリントを造るには実際の有効なフィルムのサイズは下記の通りになります。面積比としては2.25倍となっています。
SWC:19 x 56 mm
マミヤプレス: 28x 84mm
面積比:2.25倍
1. 作例比較
SWCとマミヤプレスを作例から比較してみます。また、参考としてNikonF3+Nikkor20mm3.5での写真も記載します。
作例1 上からマミヤプレス、SWC, NikonF3, ピントは手前の浮き輪



作例2 上からマミヤプレス、SWC, NikonF3



全体的な傾向として、さすがにSWCの方が画面端部までの均質性という観点では優れています。作例2に関しては、露出過多になってしまっているのをレタッチで誤魔化しているので、全体的に粒子がきつい印象になっています。一方で、全体的なコントラストはやはりフォーマットサイズの大きいマミヤプレスにおいては余裕が最も感じられる柔らかい印象になっていて、粒子感も抑えられています。
フォーマットサイズが大きい分、より微小にコントラストの変化を表現できるため、やわらかく、ゆとりのある印象になっています。特にNikonF3との比較での差が顕著で、ライカ判と中判のフィルムでは描写の思想が違っていて、ライカ判はきっちりコントラストの有無をつかって解像力を表現する一方で、中判では濃淡を使って画の全体を表現するような印象の違いがあります。
2. 広角カメラとしてはマミヤプレスの方が優れているのか?
広角カメラとしては、マミヤプレスの方がフォーマットも大きく優れるのか?という点も気になってきますが、用途次第になるでしょう。スクエアの安定したフォーマットが好みであれば、SWCの方がそのままスクエアで撮れますし、画面の全体まで高い描写をしてくれます。一方で、どうしてもワイドな感じを演出したい、伝統的なアスペクト比で撮りたいという目的があるのであればマミヤプレスの方が大きなフォーマットで豊かな諧調を提供してくれます。
特別な目的がなく、どこへ行くにもカメラを持っていて目についたものを撮るというような姿勢の人にはSWC、ある特定の景色を撮るという明確な意思がある方にはマミヤプレスの方が良いように思います。
作例ノートリミングバージョン


3. よりワイドなカメラ探しのいったんの終了
これをもっていったん、ワイドなカメラ探しは打ち切りました。より高性能なカメラを探せばあるかもしれませんが、極端に入手性が悪かったり、高価(かつ使用頻度が高くなる見込みはない)なカメラになってしまう可能性が高いので、ここら辺が落としどころかと思います。617カメラに興味はありますが、引き伸ばしの観点からも69か4x5くらいが一般人には良い塩梅となります。
マミヤプレスに関しては古いながらもシステマチックに作られていて、良いカメラであると感じました。しかしながら、二重像の写る範囲が狭く目測で大体を合わせてからの微調整にしか使えなかったり、使いつぶされたボディやレンズが多く、ある程度購入してから整備をした方が良さそうで、買ってすぐ使えるかは微妙な個体も多いです。
とはいえ、いずれのボディ, レンズも比較的安く手に入るのが魅力です。重くやや使いにくいカメラですがモノクロでの描写能力は高いので、すこしずつ集めるつもりで手を出してみるのも良いのではないでしょうか。

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